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「何をやるか」より「どの順番でやるか(優先順位)」で勝敗が決まる

こんな人におすすめ

  • 何からすれば良いかわからない
  • 興味あることが自分に向いているかわからない
  • このまま続けて良いのか不安になっている

あたらしいチャレンジをするときって「何をするべきなのか」にとらわれていませんか?

たとえば、あたらしく副業を始めるとしたら「ブログとWebライター、インスタ、ツイッター、TikTokのどれがいいんだろう」と悩んでいるなどです。

たしかに、何に取り組むかによって「やるべきこと」が変わりますし、そもそも「自分に向いているか」もわからないので慎重になりますよね。

しかし、結論としては「あなたの頭の中に浮かんでいる選択肢すべてに取り組みましょう」が答えです。

「何に取り組むのか」にとらわれて行動できないと、あたらしいチャレンジが失敗してしまう可能性が高いです。

失敗しないためにも、「どの順番でやるか」の重要性を押さえて、あたらしいチャレンジを成功させましょう。

なべけん

なべけんが解説します

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ブロガーなべけん(田邉 健)について

なべけん
  • フォロワー6,712名以上
  • 転職ブログ累計収益8,120,000円以上
  • 月間アクセス数65,000PV以上

「やるべきこと」は調べればわかる

今の時代では成功者のノウハウをまとめた書籍が1,000円ほどで手に入るし、SNSなどを使えば無料で知ることもできますよね。

つまり、「やるべきこと」は誰でも簡単に知ることができるのです。

たとえば、ブログ副業であれば、これらをしなければならないということは知っている人が多いですよね。

ブログですべきこと
  • WordPress開設する
  • レンタルサーバーを契約する
  • テーマを導入する
  • ブログジャンルを決める
  • ライバルブログを選定する
  • キーワード選定をする
  • サイト設計をする
  • 記事構成をつくる
  • アクセス解析をする
  • リライトする

厳しいようですが、「何からすれば良いかわからない」は、ただ単に「リサーチが足りていない」だけですね。

そして、繰り返しですが「何をすべきか」は誰でも知ることができるので、成功をするのに重要ではありません。

取り組む順番によって成果が変わる

「何に取り組むか」は、いわゆる「物事を点で捉えている状態」のことです。

それぞれの点に順番を付け加えることで、はじめて「点と点が線になる」という状態になります。

ブログの例で考えるとわかりますが、まだブログを始めていないのに「リライトはどうやるのか」に取り組んでも意味がないですよね。

これは「ブログの始め方」にとどまらず、「まずは何のビジネスに取り組むのか」や「どんな施策から実践するのか」にも通ずることです。

一例として、日本マクドナルドの戦略をみてみましょう。

楠木氏は、優れた戦略の一例として、日本マクドナルドの建て直しに成功した原田泳幸前社長の戦略を紹介してくれました。

原田氏が社長就任後にまず取り組んだことは、品質やサービス向上などの基本の徹底です。そして、できたてのハンバーガーを提供する「Made for You」と呼ばれる新たな仕組みを全店に導入しました。これは業績が低迷する中では思い切った投資でした。

次に「100円マック」を開始。これは、離れてしまった顧客を呼び戻すための施策です。単なる安売り施策ではありません。安い割においしいと感じた顧客は、リピートしてくれるだろうという考えに基づくものです。次いで、昼食利用を狙った「エビフィレオ」などの新メニューを投入。

さらに話題喚起を狙った「メガマック」。こうして、顧客を増加させつつ、段階的に値上げを実施することによりV字回復を達成したのです。

楠木氏は、戦略で大事なのは時系列の流れのある因果論理だと強調します。組み合わせではなく、「順序」が大切なのです。マクドナルドの戦略で言えば、100円マックの投入以前に、「Made for You」によって味、すなわち品質を改善することが重要でした。安さに惹かれてやってきた顧客を味でも満足させることができれば、リピーターは増えます。また、100円マックは、あくまで顧客を取り戻すことが目的であり、その後の高価格商品の投入の布石であるという因果論理が明確であれば、100円マックによる一時的な顧客単価の低下、利益率の減少に戸惑うこともありません。

出典:KEIO MCC『楠木 建「経営センスの論理」』

それぞれの施策をすべきことは、なんとなく経営初心者でもわかりますよね。

けれども、「正しい順番」で取り組んだことで、7年連続で売上が落ちていたマクドナルドを立て直すことができたのです。

報酬は結果的に生まれるもの

取り組む順番を間違えている例として、このように「いきなり収益化をしようとする」が挙げられます。

取り組む順番を間違えている例
  • ブログでキラーページから書き始めている
  • インスタでフォロワー500名未満でアフィリエイトをしている

このような人は、「稼ぐこと」が目的になっていて失敗しているのです。

もちろん、「稼ぐこと」が悪いとは思っていません。

しかし大切なことは、報酬がどのタイミングで発生するものなのか認識することです。

これについては、私が大好きな本である『夢を叶えるゾウ』に書かれているので引用します。

人よ喜ばせることでお金が手に入る。そのお金でカレーを買うことができるんや。けど、自分ごっつ腹減ってんねやで。腹減ってんのに、人喜ばせることなんてできるか?そんな余裕ないやろ。

出典:『夢を叶えるゾウ』

つまり、ビジネスの基本は「人や社会の問題点・課題を解決すること」なんですよね。

では、我々個人が副業で何から取り組めば良いのか気になりますよね。

副業は何からすべきか?【結論、集客です】

まずは「自分の商品を作らなければならないのか」や「アフィリエイト商品を販売しても売れなかったらどうしよう」などと不安になっている方がいるかもしれません。

結論、初心者は「集客」にフルコミットしましょう。

そもそもマーケティングの基本として、このようなフェーズがあります。

DRMとは

だからこそ、あなたが最初に意識するべきことは「悩みを抱えている人を集めること」なのです。

そして、その人たちを助けることで収益化ができるということですね。

とはいえ、「◯◯が起きたらどうしよう」と不安になり、集客にすら取り組めない人もいるのではないでしょうか。

不安が強くて行動できな人に知ってほしいことが、「そもそも不安に感じたことのほとんどは起きない」ということです。

実際、ペンシルバニア大学のボルコヴェックらの研究によると、心配事の79パーセントは実際には起こらず、しかも、残りの21パーセントのうち、16パーセントの出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能。つまり、心配事が現実化するのは、たった5パーセント程度という結果を導き出しました。

出典:PRESIDENT WOMAN「科学が証明、「不安だ」を「〇〇している」に言い換えるだけで実力が3割増しになる」
なべけん一言コメント
なべけん

なべけん(田邉 健)
キャリアコンサルタント


これから起きることを想定して、準備ができてから行動しようとするとどうなるでしょうか。

心理的に安心して取り組むことはできるかもしれません。

しかし、行動するスピードは圧倒的に遅くなりますよね。

すると、ライバルが本業・フルタイムで取り組んでいるときには、埋めることができない差が開いてしまいます。

さらに、不安を想定して取り組むことはほぼ不可能だと思っています。

実際に取り組み始めたら「こんなこと想定していなかった…」ということが発生するものなんですよね。

なので、「行動する中で必要に応じてリサーチすること」が重要になります。

たとえば、私がSEO運用代行の案件を獲得しようと営業活動し始めたときには「契約書の作り方」なんて知りませんでした。

もし、私が契約書の作り方を先に学んでいたとしたら、「そもそも案件が受注できずに時間と労力がムダになった」かもしれません。

「他人に案件を取られてしまった」という可能性も十分にありますよね。

不安を感じたとしても「面白そうだな」と思ったときが行動のサインです。

あなたに足りないのは「リサーチをして不安を解消すること」ではなく「一歩踏みだす少しの勇気」です。

行動するためには「決断」が必要です

ここまでの考え方を身につけても「決断」が抜けていると行動ができません。

「決断」で大切なことは、「決めること」ではなく「断つこと」です。

我々の1日は誰にでも平等に24時間しか与えられていないですよね。

だからこそ、「新しく始めること」よりも「辞めること」を決めなければなりません。

これをビジネスだと「トレードオフの法則」と言います。

トレードオフとは、「両立できない関係性」を示す言葉として使われています。

言い換えると、一方を尊重すればもう一方が成り立たない状態のことです。つまり、2つ以上の欲求を同時に満たせない、精神的なジレンマを抱えた状況のことを指します。

引用:HRBrain『トレードオフとは?言葉の意味と、ビジネスシーンでの使い方』

さらに、同じような法則で「ランチェスター戦略」の「弱者の戦略」には「一点集中主義」というものがあります。

これは歴史が証明している弱者の戦い方で、我々のような後発の個人はこれで戦わないと勝てないかなと思っています。

  • 局地戦…ビジネスの領域を絞る
  • 一騎打ち…1社限定と競合する
  • 接近戦…敵ではなく、顧客に接近する
  • 一点集中…1点に絞って戦う
  • 陽動作戦…競合相手の裏をかく戦法
出典:kaonavi人事用語『ランチェスター戦略とは?【わかりやすく解説】法則、理論』

ここからもわかるとおり、やるべきことを絞って一点集中でビジネスに取り組むのが正しい戦略なんですよね。

だからこそ、「ブログとインスタを両立する」などは辞めて、ひとつのビジネスをひとつの領域(ニッチなジャンル)で戦うようにしましょう。

おわりに

なべけん一言コメント
なべけん

なべけん(田邉 健)
キャリアコンサルタント


インスタなどSNSで「何からすれば良いですか」と質問をされることが多いです。

そして、アドバイスを素直に聞いて実践する人は、成果が出るのが早いなと感じています。

一方で、アドバイスを自己流にアレンジしてしまう人は、成果が出るのが遅いとも感じています。

私も2021年からSNSとブログを発信し続けて、失敗する人を多くみてきました。

また、わたしも過去に失敗した経験があるので、「同じ失敗をして欲しくない」と思ってアドバイスをしています。

だからこそ、わたしのアドバイスを愚直に取り組めば失敗する確率は大きく減らせるのです。

何に取り組むのかは重要ではありません。

今のあなたがやるべきことを正しく把握して、正しい順番で取り組むようにしましょう。

そうすれば、最短で成果が出るはずです。

たとえ「よちよち歩き」であっても、ともに一歩ずつキャリアアップしましょう!

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