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社会人の転職に必須!モチベーショングラフで自己分析4つのステップ|キャリアコンサル解説

こんな人におすすめ

  • モチベーショングラフって自己分析に使える?
  • モチベーショングラフはどうやって作る?
  • グラフはどこに注目すればいいの?

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このように転職の自己分析でモチベーショングラフの使い方を知りたい人にお届けいたします。

はじめまして、なべけんと申します。

キャリアコンサルタントとして、100名以上のキャリア相談でモチベーショングラフ作成支援も多数行っています。

この記事では、「モチベーショングラフ作成の4つのステップ」や「グラフの山と谷に注目する理由」をご紹介いたします。

タップできる目次

モチベーショングラフを作成する4つのステップ

名前のとおり「モチベーションをグラフとして見える化」したものがモチベーショングラフです。

この例のように「幼少期から現在まで」を見える化することで、自己PRを見つけることができます。

グラフはこのように横軸を幼少期から現在までの出来事、縦軸をモチベーションとして作成をします。

グラフの作成はこの4つのステップを意識すると、正しい自己分析をすることができます。

  1. まずは感覚でグラフを書く
  2. 起伏に経験を当てはめる
  3. 山と谷をチェック
  4. グラフを清書する

グラフは修正が可能なので、深く考え過ぎず一度トライしてみましょう。

STEP1:まずは感覚でグラフを書く

まずは小学校・中学校・高等学校・大学など大きな分類のもとグラフを作成します。

幼少期の経験も今の自分に大きな影響を与える原体験となっていることがあるため、小学生時代からグラフを作成します。

楽しい・嬉しいは右上がり

いわゆるモチベーションが高いときは、グラフが上がっていくように書きます。

つまりグラフの上側はやる気があるときの経験を表すということですね。

辛い・悲しいは右下がり

逆にモチベーションが低いときは、グラフが下がるように書いていきます。

そのためグラフの下側は気分が沈んでいるとき・辛いときの経験を表しているということですね。

上下の幅は大きくする

作成するポイントは小さな起伏ではなく、上下の幅を大きくして作成することです。

幅を大きくすることで、自分に影響を与えた経験を漏れなくチェックすることにつながります。

STEP2:グラフに経験を当てはめる

次は作成したグラフの起伏に合わせて具体的な経験を当てはめます。

モチベーションが上がったときはどのような経験があったのか、下がったときは何があったのかを考えます。

深堀したときにグラフの上がり下がりとモチベーションとが一致していなくても、後々グラフを修正するので問題ありません。

グラフの頂点に当てはめる

ご紹介した例では「サッカーで全国大会出場」が最初の頂点に当てはめられています。

このように「ピークになった経験」と「どん底になった経験」を書いていきましょう。

グラフの途中に当てはめる

ピークとどん底だけでなく、グラフの途中にも経験を書いていきましょう。

たとえば、「全国大会でケガをしメンバーから外れてしまった」や「ケガのリハビリが順調に進み更にメンバーの候補に入れた」

STEP3:グラフの山と谷をチェック

ここまで作成したグラフで自己分析するとき、最も重要なポイントはグラフの山と谷を意識することです。

  • グラフの山:モチベーションが下がるタイミング
  • グラフの谷:モチベーションが上がるタイミング

つまり、転職先を考える上でモチベーションが下がる仕事が多い(グラフの山)仕事はミスマッチになる可能性が高いです。

逆に、今までの経験でモチベーションが上がる経験に近い仕事が経験できると向上心を保ってチャレンジできます。

STEP4:グラフの修正をして完成

最後に、経験とグラフの上がり下がりが一致していなかった所を修正すれば完成です。

細かい起伏を書き足す

グラフに経験を書いていくと、少しモチベーションが下がったとき・上がったときが見つかります。

最初のグラフにはなかったこの上がり・下がりを書き加えればグラフは完成です。

モチベーショングラフで自己分析するメリット

グラフとして目に見える形で経験を整理することで、自分の強みを分析ができるので面接がスムーズに進むのです。

何気なく転職で使っている「自己分析」ですが、分析することが目的になっていませんか?

モチベーショングラフを使うと、転職でするべき自己分析がきちんとできるメリットがあります。

本来の「自己分析」の目的が果たせる

転職で職務経歴書や面接で自分を語るために、「自分自身の経験を振り返ること」が自己分析です。

「企業に求められている経験を探すことが自己分析」と間違っている人が多いので要注意です。

自己PRできる「強み」だけでなく「弱み」を漏れなく振り返ることで、どのようなときに力を発揮できるか分析ができるのです。

グラフは強みも弱みも見つかる

強みと弱みをリストアップしようとすると、なかなかスムーズに見つからないことが多いです。

ですが、モチベーショングラフは感覚的に見える化ができているので、企業に合わせようとせず自分の経験と向き合うことができるのです。

誰でも簡単にグラフ作成ができる

モチベーショングラフは自己分析ツールの1つなので、自分に合ったツールで分析すると失敗しない転職に近づけますね。

転職活動に使える自己分析には、このような方法があります。

  • モチベーショングラフ :経験とモチベーションの見える化
  • アセスメントツール :テストで評価
  • リスティング :経験を漏れなくリストアップ

どの方法で自己分析できますが難易度や手頃さ(有料ツール)が異なり、モチベーショングラフは誰でも無料で簡単に作れるのがポイントですね。

モチベーショングラフの谷に注目する理由

困難を乗り越える力(グラフの谷)はレジリエンスと言い、近年ビジネススキルとして注目を集めています。

レジリエンスとは困難や脅威に直面している状況に対して、「うまく適応できる能力」「うまく適応していく過程」「適応した結果」(カオナビ)のことです。

では、なぜ「レジリエンス」に注目をするべきなのでしょうか。

「グラフの谷の経験」は採用で重視されている

無意識のうちに下がってしまったモチベーションを上げている方も多いですが、モチベーションを上げるために何を意識したかを言語化することで困難を乗り越える力としてのレジリエンスが身につきます。

つまり、モチベーションが下がるという弱みを打開する強みを持ち合わせている状態になれるということです。

「グラフの谷の分析」は就職後に活きる

レジリエンスは転職面接でもちろんアピールできますが、入社後に困難を乗り越えるスキルに繋がります。

ビジネスキャリアに限らず、ライフキャリアとしても乗り越えることにつながります。

まとめ:モチベーションの源泉を見つけ成長を

自己分析というと転職活動のためのものというイメージが強いですが、正しい方法で向き合うと転職後も役立てられます。

普段自分と向き合う時間をとっている方は少ないと思いますが、転職を機会に自分の強み・弱みを言語化しビジネスにも活かしていきましょう。

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