
第二新卒で就職活動をしている方の中には、1年未満の職歴で職務経歴書に”書くことがない”と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし考え方一つで職務経歴書が書けるようになります。この考え方のコツを掴み経歴書を書き進めましょう。
「書くことがない」はそもそも考えが違う?
第二新卒として就職活動を行う方であれば、誰でも書くことは必ずあります。
もし就職活動まで就業経験や訓練校・学校へ行っていないのであれば「書くことがない」と悩むのは当然ですが、そうでなければ悩む必要はありません。
そうは言っても「経験が浅い」や「実務経験が少ない」など考えると「書くことがない」と悩む方が多いのが事実です。
それでは自分に自信がない方はどのように考えれば良いのでしょうか。
1. 他人と比較はNG
書くことがないと悩んでいる方の多くは、「誰でもできる」や「簡単なことしかできない」と悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
このように他人と比較してしまいがちですが、そもそも他人との比較は間違いです。
就職活動で企業側が知りたいことは、誰かと比較して何ができるのかではなく、”あなたは何ができるのか”が知りたいのです。
そして採用目線で考えると、採用面接で企業担当者が聞きたいことは
- 何を経験してきたのか
- それをどのように会社で活かせるのか
の2点です。
全ての質問はこれを判断するためにされていると考えても過言ではありません。
これらを考えるときに何を意識すれば良いのかポイントを考えましょう。
1.1 何を経験してきたか
自分にとって些細だと感じることでも、自信を持って”経験した”と捉えることが重要です。
なぜならば、企業が求めているレベルが正確には分からない、かつ、条件緩和がされる可能性があるためです。
レベルについては、まず知識があるかないかでその人の市場価値は大きく変わります。ですが知識があるかどうかを応募書類で判断するためには”経験がある”と書かなければ伝わりません。
全く知らない状態であれば、教育の手間を考えマイナスに映ってしまう可能性があります。ですが少しでも知識があればマイナスにはなりません。
条件緩和については採用現場で非常によくある考え方です。企業が求める人材に100%マッチした人材が採用できることは非常に少ないです。採用活動を行っていく中で当初必要としていた条件を緩和して採用をすることもあります。
そのためエントリーの時点で自身の経験を過小評価することは、少なくともプラスに働くことは考えられにくいのです。
1.2 どのように活かせるか
「どのように活かせるか」は「入社後活躍できるか」ということで、自分が経験したことの類似点やプロセスについてを確認します。
ここで重要なのは今までの成果や結果では、これをアピールできないということです。企業側が知りたいことは今までの成果ではなく、入社後に活躍するかの再現性です。
成果や結果ももちろん取り組んだ証明になるため重要ですが、成果だけで転職後も同等の結果を出せることの証明はできません。
つまり大きな成果を求められていると錯覚しがちですが、そうではありません。
自分にとっては小さな結果や成果であっても、取り組みや課題解決のプロセスを証明するために結果を示しアピールしましょう。
2. 相手の気になることに答える
自分が伝えたいことは絞り、相手が知りたいことに答えるように書きます。
相手軸に職務経歴書を作成すると、質問に振り回されてしまうと思われるかもしれないですが、実はそれで正解です。
なぜならば自分が伝えたいことが明確になっていれば、それについて理解してもらえるように質問されれば応募書類として十分です。
逆に自分が伝えたいことが明確になっていなければ、「何ができるのか」や「どのように活かせるのか」が全く伝わらなくなってしまいます。また面接に進んでも、イイタイコトに関する質問がされなければ、イイタイコトを伝えずに選考が終わってしまいます。
等身大としての自分をアピール
転職しようと考えると「採用されたい」という思いが過剰になり、企業の求める人物像に無意識で合わせ過ぎてしまうことがあります。
そうすると本来の自分がアピールできずミスマッチに繋がってしまう可能性があるだけでなく、もし選考に落ちてしまった場合に納得感が持てなくなってしまいます。
あくまで自分が経験してきたことを過大評価・過小評価せずアピールし、新たな一歩につなげましょう。