
変化が激しいVUCAと言われる時代のキャリアの歩み方はイメージ湧きますでしょうか。
今日の社会に適応したキャリア理論がサビカスのキャリア構築理論です。
この理論の中心である3つの要素を中心に誰でも理解できるようにシェアいたします。
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【現役キャリアコンサルが解説】マーク・サビカス(Mark Savickas)のキャリア理論とは
Mark Savickas氏(出典:CAREER CONSTRUCTION NETWORK)
キーワード:キャリアアダプタビリティ・5つの質問・キャリア構築インタビュー・社会構成主義・金の糸・ナラティブ・次元
理論というと堅苦しく変化の激しいと言われる時代には追いついていないのではないかと思われます。もちろん理論通りに行かないこともありますが、VUCAの時代に会うように考えられた理論もあります。
今回はあえて古典的な理論かと一緒に紹介することでその理論の変化や着眼点の違いを知り広げて行けたらと思います。
1. キャリア構築理論について
サビカスは、スーパーのキャリア発達理論を引き継いでキャリア構築理論を提唱しています。
キャリア構築理論はその名前の通りでキャリアを構築するための要素について体系化されているものです。
おそらく、就活における面接やヘッドハンティングの際はこの理論の要素を分析して人物像を選考しているところがあります。
なので、自分のキャリア観を客観視できるように一つずつ確認していきましょう。それでは、キャリア構築理論を構成する3つの要素を説明いたします。
2. 職業パーソナリティ”what”
職業パーソナリティはキャリアに関するその人の興味や能力・価値観などその人のキャリアにおける人間性を表現しています。ただしここで注意が必要なのが興味はその時時によって異なるのであくまで参考程度にその上の志向性を考えたほうがよいとも言われています。
3. キャリア・アダプタビリティ”how”
キャリア・アダプタビリティは職業選択や職業への適応について計画性や意思決定の観点から体系化されたものです。
これについては自分から見た社会への興味だけではなく、社会からどのようなことが期待されているのかということまで考えられている。
そして、キャリア・アダプタビリティは下記4つの次元から構成されています。
- キャリア関心
- キャリア統制
- キャリア好奇心
- キャリア自信
3.1 キャリア関心
職業上未来志向と言われており、過去を回顧し現在を熟考することで未来を展望することができるようになり現実になる。それに対する計画的な態度が関心として考えられています。
3.2 キャリア統制
そして、職業上の未来を統制する責任は自分にあると自覚することです。自ら選択することで先延ばしなどの逃避を避けて高いモチベーションで自分のキャリアを考えます。
3.3 キャリア好奇心
言葉のままの意味で職業選択について自ら能動的に調べたりすることができているかどうかということです。
3.4 キャリア自信
過去の成功体験に基づいて今挑戦している職業選択について成功のイメージが持てているかどうかということです。
4. ライフテーマ”why”
個人の職業の行動についてなぜそのような行動をとったのかという動機や価値観に関するものです。
これは就活でいうと「困難を乗り越えた経験」や「学生時代に力を入れたこと」にあたります。これを考えることは個人にとっての意味を作り出すことで将来を形作るための能動的な行動になると言われており自己分析の重要性がわかります。
言われてみればそうかも知れないと思うこともあるかもしれませんがこれまで体系立てて自分だけで考えるのは難しいと思います。自分がやりたいことなど考えるときの一種のフレームワークとして活用してみるのも良いかもしれません。
キャリア理論で1ランクUP
あえて対象的な2名の理論家を一緒に紹介いたしました。サビカスは現在も活躍されているより先進的なキャリア理論を考案しているため、自分自身に当てはめやすいかもしれません。
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