多読と精読どちらがおすすめ?◇年間100冊以上読む読書家が解説

     
       
         

”1回読んだ本は読み返していないんだけど、読み返して精読したほうがいい?”
”じっくり読む派なんだけど、複数の本を多読したほうが良いのかな?”

このような読書の悩みを抱えている方へお届けいたします。

はじめまして、よちよち・きゃりああっぷ運営なべけん(@yochi_career)と申します。
学生時代までは活字が読めず教科書を買っていない程でしたが、社会人になってからは読書習慣が定着し年間100冊以上の本を読むまでになりました。

本を読む際に「多読か精読か」は常に議論されていますが、私は「精読を重点的にする」方が良いと考えています。このコラムでは「精読をおすすめするポイント」をご紹介いたします。

読書スタイルに悩む方にとって、よちよち・きゃりああっぷが悩みを解決する一助になりましたら幸いです。
それでは参ります。

多読ではなく精読を勧める3つの理由

1. 読み返すだけでも理解度UP

人間はどうしても忘れてしまう人間です。
覚えていると思っても意外と忘れてしまっています。

そのため、1冊読み終え別の本に手を出す「多読」よりも、1度読み終えた本を再度読む「精読」の方が費用対効果が高いと言えます。

20分後には約42%を忘れてしまう

人間の記憶に関するデータを皆さんはご存知でしょうか。
有名なデータで「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。

この研究によると、人間は一度覚えたことを復習しなければ20分後には42%忘れてしまうと言われています。つまり知らない単語を5個覚えたとすると、20分後には3個しか覚えていないということになります。

本の構成によりますが、読み終えた頃には本全体の20%しか覚えていないのです。これでは参考書をまだ理解できていないのに、次の新しい参考書を買うのと同じことになってしまいます。

しかし忘却を防ぐ方法があり、ご存知の通り「復習をすること」です。
復習をしないと忘れてしまう「短期記憶」と言われていますが、復習をすることで「長期記憶」として保持することができます。

2. 多読前提だと、インプットの質が下がる

読書はアウトプット前提で読まなければ、インプットの質が落ちてしまいます。
インプットしているつもりでも、「文字を眺めているだけ」になってしまったことはありませんか。

多読が前提になると、これが起きやすいように感じます。

  • 「とりあえず、1冊読んでみよう!」
  • 「この本は簡単すぎる/難しすぎるから別の本を読もう!」
  • 「色々な知識を身に付けたい」 など

冊数をこなすことが目的にすり替わらないようにする必要があります。

必要な情報をきちんと見極めて、その目的に適った読書をすることをしましょう。そうすることで、何冊も読まずに1冊のみで目的とインプットを完結することもできるはずです。

わたくしも一時期陥ってしまったのですが、「数をこなすことが目的」になってしまいました。

数をこなすことも重要で、読書体力(長時間読書する集中力)は養われます。しかし、インプット出来ているかどうかで考えると、別の本ではなく「読み返す」ことの方が長期記憶にもなります。

3. 精読は費用対効果が高い

1冊から得られるインプットは、想像よりも遥かに大きいです。
そのため、一度しか本を読まないのはもったいない。

また名著として知られる『本を読む本』では、1冊の本を2回以上読むことを想定して、本の読み方が紹介されています。

つまり本は複数回読まなければ、本質を理解できないとも言うことができます。

多読はどのようなときにお勧め?

では多読を全くお勧めしていないかと言われれば、そうではありません。
ご紹介する3つのときには、多読の方が圧倒的にオススメです。

1. 高度な知識が必要な場合

学者がや大学教授が論文を書くときに、様々な参考文献を読み漁っているイメージはありませんか。

これは、研究に必要な情報を多方面から集めるために、データや知識を得るために多読しています。このようにアウトプットに膨大なデータや知識が必要となる場合には、多読は大変オススメです。

インプットをしようと思って、購入した本が結果的に自分の知識レベルに難易度が合っていないこともあります。その場合には、より易しい本をと平行で多読することで、難度の高い知識をみにつけることもできます

2. 読書体力が十分備わっている

難度が高い本を読めたり、1冊読むのにちゃんとインプットできる集中力がある方も、多読の方がインプットの効率が良いです。
同じ本を読み直さずとも、同じような内容が書いてある本を読むことで、「エビングハウスの忘却曲線」の復習の役割も果たせます。

私が尊敬する学生時代の教授は、年間100万円分の本を読んでいると言っており、研修室も本に囲まれていました。

多読することで知識が立体化でき、自分の理解を深めることもできます。

3. お金と時間に余裕がある

「社会人=忙しい」という一般論に反して、「仕事中に読書ができる」や「特にやることがない」という方であれば、多読は大変オススメです。

気をつけるとすれば、「数(冊数)をこなす」ことに意識がすり替わらないようにすること。
「1ヶ月に何十冊も読める!」となると、優越感に浸ることもあると思いますが、目的を忘れずにインプットするようにしましょう。

もう1点気をつけなければならないことは、趣味としての読書になっていないかということです。もちろん、趣味と腹をくくっているのであれば問題はありません。

まとめ:精読をマスターしたら多読しよう

わたくしは月に10冊近くの本を読むため、どちらかといえば「多読」に分類されると思います。

しかし、「最初からこの読書スタイルだった?」と言われればそうではなく、社会人になって2年間は精読をしていました。1つの本を何度も読み直したり、1冊の本を読み終えるのに3週間〜1ヶ月かかったこともしばしばありました。

自分の読書レベル、読書の目的にあわせて「精読する」か「多読する」かを選んで、新たな一歩を踏み出しましょう。

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