現役キャリアコンサルが徹底解説◇クランボルツ計画的偶発性理論とは

     
       
転職_キャリア理論
         

キャリア領域で注目を集めているクランボルツの計画的偶発性理論(プランド・ハプンスタンス)ですが、仕事でどう活かすか具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。

このキャリア理論を実生活で活用するためのポイントや具体例をシェアいたします。

現役キャリアコンサルが徹底解説◇クランボルツ計画的偶発性理論とは

キャリアと聞くと「仕事」と言うイメージをお持ちの方が多いと思いますが、ライフキャリアのような生活に関するものも含んで考えられます。

今回紹介するキャリア理論では、就職や転職などの職業選択の時に大切にしている価値観やスキルアップに必要な要素など、キャリアに関する理論が体系的に説明されています。この理論を活用することで、多くの方が悩んできたことや失敗を繰り返さずに自身のキャリア選択をすることができます。

計画的偶発性理論では、より納得感を持ったキャリアの選択ができるような行動と考え方を具体的にご紹介していきます。

1. 計画的偶発性理論とは

納得感あるキャリアを歩むためには”計画された偶発性”を起こすべきであると考えられているのがこの理論です。

つまり、キャリアプランを練ってそれに向かって逆算して行動をするのではなく、

今やりたいこと・やるべきことをすることで、将来的に納得感のあるキャリア形成につながる

と言うことです。

1.1 人生は偶発性の連続

キャリアは物事が計画通りに進むことは少なく、偶然に左右されるものです。

必ずしも計画通りに進まなかったとしても、良い結果になったことも多いのではないでしょうか。このように大前提として、人生は良い意味でも悪い意味でも偶然に左右されるものとしています。

そして、この偶然は自分でコントロールできるとクランボルツは提唱しています。

1.2 偶然をコントロールする

偶然と言われることも自分の行動選択によって起こるため、出来事は自分のスタンスに左右されます。

自分のキャリアに影響を与える偶然を、”まるで計画されたように起こす”ことが、計画された偶発性ということです。

◇よちきゃりの例

中学時代に合唱コンクールで指揮者をやることになり、リーダーシップを発揮し皆をまとめる楽しさを見つけました。そして、現在もチームのリーダーとしてマネジメントを行っています。

そもそも、幼少期は人前に出ることがニガテでしたが、音符も読めなかったが友人の誘いで吹奏楽部に入り、吹奏楽部だからという理由で合唱コンクールの指揮者を担当しました。

音符が読めないという不安があったものの、楽観的に考え吹奏楽部に入部し新たなことにチャレンジした結果、マネジメントの楽しさを見つけ今の仕事にもつながっているのです。

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逆に、行動をしなければ偶然良いことが起きる可能性が低いため、行動をしていくことが重要と言われています。その行動をする時に、クランボルツは必ずしも長期的な目標は要らないとも言っています。

1.3 キャリアプランは要らない

長期的な目標を明確に設定してしまうと、それに囚われ良い偶発性が起こる妨げになりかねません。

もちろん目標を持つことで、モチベーションが向上し行動が促進されるのであれば良いですが、新たなことに挑戦できなくなってしまうのは元もこもありません。

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それでは新たなこにチャレンジするときはどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。

2. キャリアを好転させる5つの要素

偶発性を起こすための行動をする際に意識するべき5つの要素・スキルが紹介されており、

  1. 好奇心(Curiosity
  2. 楽観性(Optimism
  3. リスクテーキング(Risk-Taking
  4. 持続性(Persistence
  5. 柔軟性(Flexibility

とされています。それぞれどのようなことを就職活動・転職活動で期待されているのか、詳細の説明と併せて紹介いたします。

2.1 好奇心(Curiosity

一つのことに固執するのではなく、様々なことに興味を持つとことで新たな行動を起こすきっかけになると考えられています。

また、興味のあることを大切にするということも含まれています。興味あることに力を入れることで失敗を恐れずに行動をすることができたり、継続的に取り組むことができるきっかけにもなります。

転職活動をして企業分析や業界分析をすると、自分にとって興味のある仕事は福利厚生や就業条件・環境が厳しいと選択しようかどうか悩むものもあるかもしれません。ですがこれを選択することで、実行力・行動力があると言うことをアピールすることができ長期的な目線でキャリアの新たなきっかけになります。

2.2 楽観性(Optimism

新しい行動をしていると予期しない出来事が起きたり、思い通りに行かないと悩むこともあります。この時に、一喜一憂するのではなく「想定外の出来事が起きるということは当然で、望ましい(行動している証拠)」と考えるスタンスを大切にしていきましょう。

就職活動で志望度が高い企業の選考に落ちてしまったとき悩んでしまう方は多いと思います。なかなか前向きに考えることもできないかもしれませんですが、結果が出ると言うことは行動をしている証拠と捉えて反省や改善点があれば見つめ直し次なる行動をすることでより良い選択をすることができます。

2.3 冒険心(Risk-Taking

人間誰しも失敗することに対して、少なからず抵抗があると思います。しかし失敗を過剰に恐れていると、新たな行動や本当に興味があることへの行動が何もできなくなってしまう、あるいは中途半端になってしまいかねません。

失敗を恐れずに挑戦をすることで新たな学びを得ることができることもあります。もちろん、なんでもかんでもリスクを取ればいいと言うわけではありません。新たな行動をしたいと思っている時に、失敗を恐れて行動ができていないのであれば思い切って行動をしてみましょう。

新たな業種や職種に挑戦したいけれども、今までの経験が活かせるのかややっていけるか不安と悩んでいる方はぜひ実践していただきたいです。今まで経験したことがないことなので一歩踏み出す勇気が出ないこともあると思いますがそれをやらずに後悔するのではなく挑戦してから考えると言うことも考えてみましょう。

2.4 持続性(Persistence

新しいことを始めたり、チャレンジしても一回や数回の行動だと物事の本質が見えずに終わってしまいます。

継続することで本質が見えるだけでなく、本質が見えることで興味をかき立てられることもあるため持続性は必要要素として考えられています。ただし、物事によって本質が見えるまでの期間は変わるため、どれくらいの回数や期間を続ければ良いと言うことはあえて明確にされていません。

また、自分一人だけで物事に継続的に取り組むことはモチベーションを維持することも難しいです。そのため、周囲の友人を巻き込んだりすることも必要な要素・行動の一つとして重要になります。

たとえば就職後、希望部署へ配属されなかったり突然の異動などでモチベーションの維持ができず悩んでしまうときなどです。過度なストレスを抱えて仕事をする必要はないですが、継続して仕事を続けることで仕事の楽しさや新たな興味分野を見つけることができるきっかけになります。

2.5 柔軟性(Flexibility

視野が狭くなりすぎないようにオープンマインドで物事を考えたり、行動をすることが大切だと考えられています。キャリアプランを明確に定めてしまうと、それに固執して考え行動してしまうことになってしまいます。それによって、新たな興味を持つことや変化に対応する機会を失ってしまいます。

就職活動において、志望している職種や業種を絞っているときに景気や経営状況などで就職が叶わなくなってしまう場合もあります。その時に、固執しすぎず変化に対応し新たな行動を起こすことができるよう考えていることで新たな発見をすることができます。

まとめ

就職活動や転職活動をしていると「どうなりたいのか」など面接で聞かれたりするため、「キャリアプランを考えることが正しい」と思われがちですがそれを払拭できたのではないでしょうか。「やりたいことが見つからない」と悩んでいる方も考えすぎずに新たな行動をしてみませんか。

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