
人材業界の営業職について知りたいけれども、イメージが湧きづらいと感じている方もいるのでは無いでしょうか。
また忙しい印象がある人材業界の”やりがい”はどのようなことがあるのでしょうか。
このような疑問を解消できるよう、現役人材コーディネーターが徹底的に解説いたします。
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1. 現役人材コーディネーターが解説◆人材業界の営業職のやりがいとは?
人材業界と言っても紹介事業や派遣事業によって特徴が異なり、また法人営業とキャリアアドバイザーやコーディネーターなどの内勤営業によっても内容は異なります。
特に内勤の場合は、他の職種とは異なり特殊な職業のため、入社前に具体的なイメージをすることが難しいです。今回は、現役の人材コーディネーター兼キャリアコンサルタントが徹底的に解説いたします。
1.1 人材業界とは
”働く”や”就職”など仕事に関わる事業を行っている業界を人材業界といい、4つの事業に分かれています。
- 人材紹介:正社員や契約社員などの正規雇用のマッチング
- 人材派遣:派遣求職者と企業のマッチング
- 人材広告:求人広告の運営
- 人材育成:研修サービスの提供・実施
人材業界と聞くとイメージが湧きやす事業は、求職者とのマッチングを生む”人材紹介”と”人材派遣”だと思います。
1.2 人材業界の利益とは
求職者と企業とのマッチング事業における利益は紹介料から生まれます。
そのため紹介事業の場合は、紹介料が高い求人の成約あるいはマッチングの総数を増やすことで利益化します。また派遣事業の場合は、就業先に請求している金額と支払う時給の差分が人材会社の利益となります。
◇派遣会社の利益とは
派遣スタッフは時間給で働いており、長期間就業をすればするほど利益を生むことができます。ただし、差分全てが人材会社の利益になることはなく、差分の中には有給や社会保険・退職金などが含まれており実際の利益は5%ほどです。
2. 人材業界の営業とは
求職者と企業のマッチングを生む人材企業では、対企業と対求職者のそれぞれにアプローチする営業職があります。
企業によっては役割を分けず1人の営業が担当していることもあります。しかし、それぞれの業務内容は大きく異なり、混同してしまうと入社前後のギャップが発生しかねません。
法人営業と内勤営業の特徴について確認しましょう。
2.1 法人営業
人材を欲している企業側にアプローチする担当が法人営業職です。
法人への対応内容は下記のような業務があります。
- 求人獲得営業(新規営業・飛び込み営業・既存顧客営業)
- 人材紹介
- 派遣職場見学の同席
- 派遣スタッフフォロー
このうちメインの業務は求人獲得なので、案件を獲得するために営業活動をします。
また案件を獲得だけでなく、紹介料や募集要項の内容について折衝(交渉)が発生するため人材市場や経験を踏まえた営業活動が求められます。
◇人材派遣とは
派遣事業でも求職者と企業のマッチングがメインですが、雇用関係が就業先でなく派遣会社とあることが特徴です。そのため、契約に関することは”就業先とスタッフではなく、就業先と派遣会社”が行います。スタッフが安心して就業できるように、営業担当がフォローを行います。
紹介事業ではマッチングにしか関わることができませんが、派遣事業では就業後にどのように活躍するのか、活躍できるための企業への働きかけなども関わることができます。
2.2 内勤営業(キャリアアドバイザー・コーディネーター)
求職者のニーズをヒアリングし、法人営業が獲得した求人を求職者への紹介を担当しているのが内勤営業です。
- ニーズの緩和
- 求職者への求人紹介
人材会社へ登録する求職者は、希望の条件を持っていますが、希望通りの求人が無い場合も多いです。そのため、法人営業が獲得した求人をエントリーしてもらえるように、条件緩和の折衝をしなければなりません。
しかし、求職者はエージェントや派遣会社を3社以上複数登録しているため、希望条件の緩和も信頼関係を構築しつつ対応しなければなりません。つまり他社への流出を避けつつ、希望の緩和・紹介をしなければなりません。
3. 1日の仕事の流れ
実際に働いている方のスケジュールを知ることで、自分が働く時のイメージを持ちましょう。
もちろん1日のみでは対応しない業務もありますが、メインの業務を把握することで業界理解を深められます。
3.1 人材紹介会社の場合
紹介会社の場合は、求職者から企業への応募・エントリーがあると、求職者は企業と直接やり取りします。
もちろんエージェントの場合は、アドバイザーが仲介して面接のセッティングをすることもあります。これらを兼任している場合は、履歴書や職務経歴書などの応募書類の確認や企業への推薦を1人で担当するため、より業務のボリュームが多くなります。
◇法人営業
10:00 企業訪問(新規営業・既存顧客)
11:00 候補者の選出状況報告/企業へ選考状況の確認
12:00 ランチ
13:00 企業訪問/求職者への担当挨拶/企業へ候補者紹介
17:00 帰社/事務処理
19:00 退社
求職者は就業中に電話がつながらないこともあるため、17:00以降に求職者の対応が発生することも非常に多くあります。また、企業によっては土日祝日に出社し、求職者の対応をすることもあります。
3.2 人材派遣会社の場合
多くの人材会社でフレックスタイム制が導入されているため、出社・退社時刻が日によって異なる場合も多いです。
また外勤営業の場合は、直行直帰で出社せずに業務をスタートする企業もあります。一方で内勤の場合、仕事紹介をする際は定められた事業所に限られています。そのため、基本的には出社して業務を行っています。しかし、リモートワークが推進されている昨今の状況を踏まえ、法律が変わる可能性も大いにあります。
紹介会社と比較すると、就業中のフォローが発生するため少し業務ボリュームが増えます。
◇法人営業
8:30 直行:就業初日のスタッフ同行
9:00 スタッフフォローの企業訪問
12:00 ランチ
13:00 職場見学の同席
14:00 営業活動
17:00 事務処理(カフェなど)
19:00 直帰
コーディネーターでは、求職者の登録と求職者への仕事紹介がメイン業務のため、基本これらの業務対応のスケジュールです。しかしコーディネーターも営業職のため、電話で紹介する件数の目標などを持って仕事をしています。
◇コーディネーター
10:00 出社/メール対応
11:00 来社・オンライン登録の受付/仕事紹介/職場見学のセッティング
13:00 ランチ
14:00 来社・オンライン登録の受付/仕事紹介/職場見学のセッティング
19:00 退社
フレックスタイム制や直行直帰ができ、裁量がある人材会社が多いため、自分のペースで仕事をすることができます。時差出勤やテレワーク・リモートワークもでき、生活に合わせたワークライフバランスを重視した働き方も可能です。
4. 営業の転職におすすめのエージェント【マイナビSales&Marketing AGENT】
人材会社大手のマイナビが手がけるサービス”マイナビSales&Marketing AGENT”は、営業職に特化した転職エージェントのため、営業への転職を考える方におすすめです。
大手のため求人数はもちろん多く、担当のアドバイザーは営業経験があり具体的な話が聞けるため、第二新卒など未経験の20代でも手厚いサポートを受けられます。
4.1 業界最大級の求人数
人材、広告、医療、金融、不動産、完成車メーカーから大手広告代理店や人材業界リクルーティングアドバイザーなど多くの業界に精通しています。また、全国の大手上場企業から人気ベンチャー企業、隠れた優良企業まで多くの求人を取り扱っています。
残業月20時間以内などワークライフバランスを考慮した求人など、業界未経験の方の転職などお客様の経験や希望に合わせて求人を提案できます。
特に関東エリアの求人を網羅しており、東京・神奈川・埼玉・千葉における優良企業の求人が豊富です。
4.2 安心のサポート体制
人事採用担当者との間に太いパイプを持っており、企業との信頼関係が気づけているため、キャリアアドバイザーは企業の求める人材像を的確に把握しています。そのため、一人ひとりのニーズにマッチした転職を提案します。
また、求人の紹介だけでなく、応募書類の準備から面接対策まで、幅広い転職のサポートを受けることもできます。
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