
第二新卒で転職活動をする方で、経験が短く学んだことがうまく言語化できないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。経験と学びを整理し転職活動に役立てるだけでなく、転職を考えていない方も成長を加速できるポイントを3つに分けてシェアいたします。
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3つのよくある質問を攻略する
第二新卒で転職活動をすると新卒採用とは質問の内容が大きく異なります。
その質問において、どの企業でも聞かれる質問が少なからずあるためこれをマスターし相手が求めていることに正しく回答しましょう。
頻出の質問とは下記の3つがあります。
- 何を経験したか
- 経験を通じて何を得たか
- その経験から何を学んだか
どれも似たような質問ですが、質問によって問われていることが大きく異なります。これらに回答するためのポイントを確認していきましょう。
1. 何を経験したか
”自身が経験したこと”は職務経歴書でも書きますが、面接時も必ず聞かれる質問の一つです。
これを考えるときに、起こった出来事そのものが相手に伝わるように言語化する必要があります。そのためのポイントは大きく2点あります。
- 具体的に言語化する
- 定量的に言語化する
これらを意識することで誰が読んでも同じように分かるように書くことができます。出来事をアウトプットする際に、小学生が読んでも社会人が読んでも同じシーンを思い浮かべられる表現がベストです。
そのためには抽象的な表現を避け、事実を書くことで相手に伝わるように言語化できます。
【抽象的表現の例】電子部品メーカーの営業アシスタントを担当
【具体的表現の例】営業10名のアシスタントとして受発注業務(電子部品100種類)と納期管理(取引社数100社)を担当
2. それを通じて何を得たか(スキル)
経験をしたことでどのようなスキルを身に付けたかを考えることが次のステップです。
経験とスキルは比例するように思われていますが、経験とスキルは必ずしも比例はしません。そのため担当してきた”業務だけ”でなく、担当業務を通じて何ができるようになったのかをアウトプットできるようになりましょう。
- ハードルを下げて考える
- 経験をシンプルに一言でまとめる
- (可能であれば)一般化する
スキルを問われると「〇〇力」のようにまとめなければならないと感じますが、文で表現しても問題ありません。ここで考えることは、相手に伝わりやすいかどうかです。
【経験】営業10名のアシスタントとして受発注業務(電子部品100種類)と納期管理(取引社数100社)を担当
【一言でまとめる】取引先100社との納期管理を通じてビジネスコミュニケーションスキルを身につけた
【一般化をする】ビジネスコミュニケーションスキル
3. ”経験から学んだこと”とは
ある経験を通じて得られる気づきは人によって違うため、物事の見方・考え方を知るためにされる質問です。
経験からの学びを考える時のポイントは下記の3つがあります。
- 学びとは価値観である
- 価値観とは何か
- 価値観は志望動機とリンクする
これらを踏まえることで今までの経験を整理するだけでなく、これからの学びも加速させます。
3.1 学びは価値観によって決まる
もし仮に全く同じ経験をしている複数人がいるとしても、学ぶことは人によって異なります。
ある出来事をポジティブに捉える方もいれば、ネガティブに捉える方もいるのと同じように十人十色の見方・考え方をします。
つまり唯一の正解はないため、素直に自分が何を感じたのかを言語化することが重要です。
【経験】従業員の半数以上が資料を見ていないという課題に対し、資料を見ずに済む試食会の実施を行いました。その結果、従業員の商品知識が増えオーダー数が1.2倍に増えました。
【Aさんの学び】課題を特定しそれを解決するための行動力の重要性
【Bさんの学び】問題そのものを解決せずにも、課題解決は可能であるということ
3.2 価値観=仕事の見方・考え方
”学びについて”の質問を通じて、採用担当者はどのような価値観を有しているのかを確認します。
たとえば、3.1におけるAさんとBさんの例をそれぞれどのような価値観を有しているかを確認すると下記のようになります。
【Aさんの価値観】行動をすることによって少なからず変化が訪れると感じている
【Bさんの価値観】物事に取り組む方法は一つではないと感じている
ある経験を通じて感じたことは、それよりも前に経験したことによって形成された価値観を表すということです。
もちろん価値観は企業とのマッチングポイントの一つなので重要なアピール箇所です。しかしこれを事実と異なるものを考える(嘘をつく)ことは絶対にやめましょう。
企業からの評価は良いかもしれないですが、少なからず一定期間働く職場との価値観の一致はミスマッチにつながってしまいます。そのため双方がマッチングするように等身大としての自信を言語化しましょう。
3.3 志望動機とのつながりを意識する
学びを得られたらその先は、学びを活かすステップです。
”得られたこと・学びを企業に入って活かしたい”ということも志望する動機の一つになります。これに一貫性があることで動機がより強固なものとして評価が高くなります。
これが一致していないという理由が選考結果に影響することは考えられにくいので、これも無理に一致させる必要はありません。
小さな経験も学びを最大化
数ヶ月や半年など短いと感じる期間であっても、多かれ少なかれ学びはあるのではないでしょうか。本来”学び”に大きい小さいはないですが、経験や学びを整理し再認識することで次につながる学びとして成長を加速(最大化)できます。
行動することも重要ですが、今までのキャリアを整理し前に進んでいきましょう。