
第二新卒で転職をするときに、応募書類に書くことがないと悩む方も多いのではないでしょうか。ですが、考え方を知ると誰でも応募書類が書けるようになります。3つのポイントを押さえ、自分がアピールできるだけでなく企業が欲しい経験のアピールしましょう。
自分でハードルを上げない
第二新卒の方の場合、社会人としての期間が浅くスキルがないと悩む方も多いと思います。
ですが大前提として、社会から求められているスキル・経験のハードルを上げてしまわないということです。
経験が浅いのは致し方ないですが、自分が思っているほどスキル・経験が低いとは限りません。短い職歴であっても経験したことに自信を持って職務経歴書を作成しましょう。
実際に経験がなかったとしても、下記のポイントを意識することで第二新卒でも応募書類を作成することができます。
- 学生時代の経験を交える
- プライベートも経験の一つとして考える
- WILLをアピールする
具体的にどのようなことを意識し、どのような文章を作成するのか具体的に確認していきましょう。
1. 学生時代の経験を交えてアピールする
学生時代の経験において、社会で役に立ったことをアピールします。
第二新卒で転職活動を行っている方にとっては、学生時代も記憶に新しくアピールしたい経験・成果が多数あると思います。
ですが学生時代のことを過剰にアピールすることは、社会で何も学んでいないと捉えられてしまうため避けましょう。
ここで書くべきことは結果ではなくプロセスについて考えます。新卒採用時と同様ですが、第二新卒の採用において企業が評価することは採用後に成果を上げられる人材かどうかです。
これを評価するためには、知識レベルでは評価することができません。たとえば、「TOEICスコア990を学生時代の取ったため、入社後海外支店との業務を担当することができた」という場合は、新たなことに取り組む時の再現性を図ることができません。
【学生時代の経験を交えた例】
学生時代に取り組んだ「サークルメンバー離脱を防ぐためのメンバーとの協働経験」を活かし、プロジェクトメンバーとの信頼関係の早期構築をすることができました。
2. プライベート経験の一つ
スキルアップするのは必ずしも仕事だけでなく、プライベートでも考えられます。
学生に比べて社会人の方がプライベートの時間は減ってしまいます。その限られた時間で継続的に取り組んでいることがあれば、趣味であっても経験としてアピールできます。
趣味として仕事と別のことに挑戦している場合は、それが経験そのものとして評価されます。たとえば、プログラミングやWEB制作などの場合はこれに当たります。
【例】国家資格キャリアコンサルタントを取得し、月間約10名のキャリア支援を行っています。
一方でこのような知識・スキルでない場合はスタンスをアピールすることができます。継続的に取り組んでいたり、取り組む時に何か意識していたりする場合です。仕事の経験が短く、物事に取り組む姿勢が示せない場合でも、プライベートの経験を活用してこれをアピールしていきましょう。
【例】新卒入社して今日まで、月間約10冊の本を読みブログでの発信も行っています。
【例】新卒入社して2年間で経営者や役員などのビジネスパーソン100名を訪問し、社外でイベント企画・運営を行っています。
3. WILLをアピール
ビジネス実務の経験が浅くても、目標(WILL)に向かって物事に取り組む姿勢を評価してもらえることがあります。
第二新卒の場合も新卒採用と同様ポテンシャル採用が多いです。そのため経験が浅くても「どのよな目標を持っているのか」の熱量によって、仕事へのコミットを評価してもらえます。
ただし退職理由・転職理由と一貫していなければ、すぐに辞めてしまうのではないかという懸念もされてしまうので注意が必要です。たとえば「内定時にはやりたいことができるという話だったが、入社すると新規部署への配属になった」などであれば、辞めてしまうのではないかという懸念は持たれません。
また”やりたいこと”にフォーカスする場合には、それがコロコロ変わってしまうと退職リスクが考えられてしまいます。そのためWILLを持ったきっかけなどの熱量を相手に伝える必要があります。
【志望動機にWILLを交える例】
貴社の「チャンスを。」というキャリアの選択肢を最大化するという経営理念に共感しました。現在の学校教育ではキャリアについて考える機会がなく、機会提供の必要性があると感じているためです。
経験は”ない”ようで“ある”
第二新卒で転職しようとすると、新卒採用とは異なり書類に書くことも多く悲観的になるかもしれません。ですが自分ができること経験してきたことを誇りに、新たな一歩を切り開いていきましょう。