キャリア理論

現役キャリアコンサルが理論を解説◇ハヴィガーストの発達課題論とは

キャリア理論を学んでいる方はハヴィガーストの理論をご存知でしょうか。

キャリアカウンセリングでは活用しにくい古典的理論のため知らない方も多いと思います。

しかし彼の理論はスーパーにも影響を与えるほど重要です。今回は代表的な発達課題論についてシェア致します。

1. 現役キャリアコンサルが理論を解説◇ハヴィガーストの発達課題論とは

ハヴィガーストは古典的な理論家のため、この理論をキャリアカウンセリングで活用する機会はほとんどありません。しかしキャリア理論を学習する上では、発達論的アプローチの源流として理解しておく必要があります。

コラムを通じて代表的な発達課題論について学びましょう。

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1.1 ハヴィガーストの発達課題論

職業生活という意味ではキャリアの理論家ではないですが、キャリア理論全体に影響を与えている人物であるハヴィガーストは、発達段階と各段階の発達課題を理論として提唱しています。発達課題と聞くとエリクソンを思い浮かべる方も多いと思います。エリクソンと同様で発達的観点で理論アプローチをしていますが、エリクソンとの違いはハヴィガーストの理論の方がより具体的に発達課題の設定をしていることです。

1.2 ”スーパー”への影響

キャリア理論を学習している方は必ずご存知のスーパ(ライフキャリア・レインボーなど)ですが、後にハヴィガーストの理論は彼に影響を与えたと言われています。ハヴィガーストの理論も人生を大まかに年齢別で6段階に分けて考えられています。

スーパー以前の古典的なキャリア理論なので不可逆的なキャリア論として発達段階が展開されています。現在ではハヴィガーストの理論のように年齢で区切ることは、シュロスバーグなどの理論でも考えられている”キャリアは可逆的”のため、ナンセンスとされています。しかし、今この理論がキャリア支援の現場で使えるかどうかではなく、キャリア理論の源流の一つであると認識し、彼の理論を学んでいきましょう。

2. 6つの段階について

ハヴィガーストは人の一生を6つの段階に分け、発達論を展開しています。

  1. 乳幼児期
  2. 児童期
  3. 青年期
  4. 壮年初期
  5. 中年期
  6. 老年期

それぞれの時期に獲得することや経験することを発達課題として説明しています。この発達課題は、特定の観点からのみではなく下記のような様々な領域に分けて考えられています。

  • 身体的成熟や技能に関するもの
  • 社会・文化で規定されているもの
  • 個人の価値観や選択に関するもの

それでは、各段階(ライフステージ)の特徴である発達課題について具体的に確認しましょう。

2.1 乳幼児期

乳児期では全く知らない状態から、基本的なモラルまで”知ること”が発達課題として挙げられています。

【身体的成熟や技能に関するもの】歩くことを学ぶ/固形の食べ物をとる/話すことを学ぶ

【社会・文化で規定されているもの】排泄習慣のコントロールを学ぶ/性の違いと性に結び付いた慎みを学ぶ

【個人の価値観や選択に関するもの】両親・兄弟・他者と情緒的に結びつことができる

2.2 児童期

児童期では家族以外の人との関わりについてや、その経験を通じて得る考えについて学びます。

【身体的成熟や技能に関するもの】ボール遊び、水泳などに必要な身体的技能を学ぶ

【社会・文化で規定されているもの】同年齢の友達と仲良くなる

【個人の価値観や選択に関するもの】良心・道徳性・価値観を発達させる/自立的な人間性を達成する

2.3 青年期

児童期までで身体的な成熟がしているため、青年期では自身の価値観を行動や将来の選択を行うことが課題となります。

【社会・文化で規定されているもの】同年齢の男女と新しい関係を築く/良心や他の大人からの情緒的独立/経済的独立に関する自信の確立/職業の準備をする

【個人の価値観や選択に関するもの】結婚と家庭生活の準備をする/社会的に責任ある行動を求め・成し遂げる

2.4 壮年初期

今までは学問であったり、生まれ育った家族との関わりでしたが、就職や結婚など通じて他人との関わりも考えられています。

【社会・文化で規定されているもの】就職する

【個人の価値観や選択に関するもの】配偶者を選択し家族を形成する/子どもを養育する/家庭外の社会集団の福祉のために責任を負う

2.5 中年期

中年期からは老化に伴う身体の衰えを伴い、自身の生活と子どもという後世に対してすべきことも課題に含まれます。

【身体的成熟や技能に関するもの】中年期の生理的変化を理解し適応する

【社会・文化で規定されているもの】大人としての市民的社会的責任を負う

【個人の価値観や選択に関するもの】一定の経済的生活水準を確立し維持する/子どもが幸福な大人になれるように援護する

2.6 老年期

老年期では仕事もリタイアし、余生を楽しむという観点での課題が挙げられます。

【身体的成熟や技能に関するもの】肉体的な強さと健康の衰退に適応する

【社会・文化で規定されているもの】引退と減少した収入に適応する

【個人の価値観や選択に関するもの】配偶者の死に順応する/自分と同年代の人たちと明るい関係を確立する/満足の行く住宅の確保

まとめ:発達理論の基礎をマスター

正直、現代で主流のキャリア支援に当てはめることは出来ないですが、理論学習をする上で基礎をマスターすることが大切です。
理論の基礎・基本を学ぶことで、現代の応用的なキャリア理論・支援に役立てましょう。

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