学生向け

指導学生のES公開◇文章の組み立て方を一文ずつ解説

エントリーシートを書く時、何を考えればいい?

選考通過するESを書く方法を知りたい

このように文章作成にニガテ意識や悩みがある方に向けてお届けいたします。

はじめまして、よちよち・きゃりああっぷ運営なべけん(@yochi_career)と申します。
キャリアコンサルタントとして、学生から第二新卒のキャリア相談をお受けしています。
エントリーシート作成の指導人数は100名以上にのぼり、総合商社や人気ベンチャー企業への内定学生を多数輩出しています。

  • 良いESと悪いESの違いは?
  • 文章を書くときに何を意識する?
  • 文章を組み立てるときに何を考える?

よちきゃりを通じて、文章作成のニガテ意識の克服に役立てたら幸いです。
それでは参ります。

よくある不適切なES

まずはじめに、私が指導した学生の指導前の文章を見てみましょう。
題材はエントリーシートで定番の「学生時代に最も力を入れて取り組んだこと」いわゆる「ガクチカ」についてです。

※なお、掲載の許可はご本人から頂いております。

◇【指導前】Kさんのエントリーシート

スターバックスでのアルバイトでフードチームのリーダーとして、従業員の意識改革と接客スキル向上を行ったことです。
私の店舗では、従業員のフードに対する興味や知識が浅くお客様に商品の魅力を伝えることができないという課題がありました。
そこで、3点施策を考えました。
まず、従業員向けの試食会を開催しました。
実際にフードを食べ、味や魅力を共有し、商品を知る機会を作りました。
2点目に、より多くのお客様にフードをおすすめした従業員を表彰する制度を設けました。
表彰制度により、従業員が自発的にお客様にフードをお勧めするようになりました。
3点目に、フードの期限テストを実施しました。
従業員自身に、期限を管理することの重要性を伝え、お客様の安全を考えることで、期限事故を防ぐだけでなく店内環境の向上にもつなげていきました。
結果、従業員の接客に対するモチベーション向上に繋がり、店舗の売上向上にも貢献することができました。

皆さんはこのエントリーシートを見てどのように感じましたか。
正直、違和感を感じない学生さんの方が多いと思います。

私が実際に指導をしていても、指導前のエントリーシートはこのような体裁の文章がほとんどです。

ではこの文章は、どのように改善をすれば内定が獲得できるようになるのでしょうか。
第一文目からチェックしていきましょう。

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第一文はプロセスフォーカスで、イイタイコトを

エントリーシートを書いている学生さんは、結論先行型で書くことをご存知だと思います。

では、この「結論の定義」について正しく理解していますか。
もし「結論=結果」だと思っている方がいたら、それは誤りです。

1. 結論≠結果

結論とは自分がイイタイコト・伝えたいことを意味します。

結果が結論になる場合は、実験や研究・リサーチを行ったときが当てはまります。
しかし、ガクチカや自己PRのように自身のエピソードを書く場合には、「一位になるために〇〇を頑張った」など頑張ったプロセスが結論になることがほとんどです。

このKさんも「結論=結果」だと考えていたため、指導前のガクチカでは下記のように結果を書いてしまっています。

【指導前】スターバックスでのアルバイトでフードチームのリーダーとして、従業員の意識改革と接客スキル向上を行ったことです。

KさんはESの内容はプロセス(取り組む過程)に焦点が当たっているため、大きな問題はありませんが「一位になった」や「優勝した」などと書いている場合はキケンです。

結論先行型についてもっと知りたい方はこちらをチェック

CHECK!
ESは1文目で合否が分かれる?9割の学生が間違える結論先行型とは

続きを見る

2. 質問に答える

KさんのESでは、もう1つ不適切な書き方をしており、質問に答えていない点です。

ガクチカでは「最も力を入れたこと」を書かなければなりません。
最上級表現が使われているため、ガクチカで書くべきエピソードは、1つのプロセスのみでなければなりません。

また2つ以上書くと、質問に答えていないだけでなく、各エピソードの内容が薄くなってしまいます。
そのため、やはり2つ以上のエピソードを書くことは不適切とされています。

***

上記について文章の書き方指導をすると、下記のようにKさんご自身で文を修正しました。

◇第一文目:学生時代に最も力を入れたこと(ガクチカ)

【指導前】スターバックスでのアルバイトでフードチームのリーダーとして、従業員の意識改革と接客スキル向上を行ったことです。
【指導後】フードチームのリーダーとして、接客スキル向上を図ることです。

修正のポイントは3点です。

  1. プロセスフォーカスを意識した述語表現:「図ることです」
  2. 最もという最上級表現に答えため、1つに絞って書く:「接客スキル向上」
  3. イイタイコトを明確にするために、文の一部を省略:フードチームのリーダーとして

第一文が完成した後は、二文目以降を考えます。

なお、第一文は完成ではなく後に修正することもあります。

 二文目以降は質問・回答の繰り返し

論理的な文章を構成するためには、第一文から読み手の質問を想定し、それに答えることを行います。
そのため、まずはじめにすべきことは、読み手の質問を想定することです。

質問と回答を繰り返す文書の構成方法をもっと知りたい方はこちらをチェックしましょう。

CHECK!
【文章の構成編】3つの方法◇プロ直伝エントリーシートの書き方

続きを見る

質問の想定と回答

質問を想定する際は5W1Hを参考に、漏れ無く重複無くリストアップします。
Kさんのエントリーシートを使って考えると、下記のように質問が挙げられます。

◇第一文「フードチームのリーダーとして、接客スキル向上を図ることです」への質問

・フードチームのリーダーとして何をしたか(What)
・接客スキルとは(What)
・どれくらいスキル向上させる(How)
・スキル向上を図るために何をする(What)
・なぜ接客スキル向上に取り組んだか(Why)
・スキル向上してどうなったか

大前提として、これらの質問には字数制限あるエントリーシートでも全て答えなければなりません。
しかし、一度に全ての質問へ答えることは出来ないので、最も知りたい質問を把握し答える必要があります。

Kさんのエントリーシートでは、「なぜ接客スキル向上に取り組んだか(Why)」が最も気になる質問です。
そのため、第二文目では少なくともこの質問へ回答していきます。
もし文字数に余裕がある場合には、それ以外の質問にも併せて答えていきます。

質問の優先順位を把握する方法を知りたい方もこちらをチェックしましょう。

◇最も気になる質問=第二文

第二文:私の店舗では、従業員の半数以上がフードに関する資料を見ておらず、お客様に商品の魅力を伝えることができないという課題がありました。

・なぜ接客スキル向上に取り組んだか(Why):従業員の半数以上がフードに関する資料を見ていない課題解決のために
・接客スキルとは(What):お客様に商品の魅力を伝える

最も気になる質問にきちんと答えられています。
また、「接客スキル」についても説明され、読み手がイメージを湧きやすくなっています。

質問の想定と回答(2回目)

次に考えることは、また質問をリストアップすることです。
ここでリストアップする質問は、第一文でまだ答えていないものと、新たに第二文から上がる質問です。

◇第一文目(未回答)・二文目の質問

【第一文目(未回答)の質問】
・フードチームのリーダーとして何をしたか(What)
・どれくらいスキル向上させる(How)
・スキル向上を図るために何をする(What)
・スキル向上してどうなったか

【第二文目の質問】
・フードに関する資料とは
・なぜ資料を見ていないのか
・商品の魅力とは

この中で、最も気になる質問は「フードに関する資料とは」です。
第一文目の読み手が知りたいことの回答が不完全なので、第一文目に答える意味合いで先に回答します。

◇第三文目

新商品が多い時では1か月15種類以上あり、5,000文字を超える説明資料すべてに目を通すことは時間がかかります。

・フードに関する資料とは:15種類以上あり、5,000文字を超える説明資料
・なぜ資料をみていないのか:時間がかかるため

質問の想定と回答(3,4回目)

四文目以降を考える方法も、これまで実践した方法と同じです。
質問の想定と回答を一緒にチェックしましょう。

【3回目】

◇答えるべき質問
・フードチームのリーダーとして何をしたか(What)
・どれくらいスキル向上させる(How)
・スキル向上を図るために何をする(What)
・スキル向上してどうなったか
・商品の魅力とは

◇回答:第四文目

第四文:そこで、従業員向けに次のプロモーションから出る新しいフードの試食会を開催しました。

・フードチームのリーダーとして何をしたか(What)
・スキル向上を図るために何をする(What)

今までと同じことを更に繰り返します。

【4回目】

◇答えるべき質問
・どれくらいスキル向上させる(How)
・スキル向上してどうなったか
・商品の魅力とは

◇回答:第五文目

第五文:これによりその商品がどのような味で、どのコーヒーと相性がいいかなどをみんなで考え感想を共有することで、従業員がしっかりと味を伝えられるようになりました。

・どれくらいスキル向上させる(How)
・商品の魅力とは

このように質問に答えることで、自然な流れ(論理的な文章構成)で取り組んだ結果の言及にも繋がります。
ここまでで、全ての質問に答えられたのでエントリーシートとしては必要な情報が書かれています。

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プラスαの結果エピソードを書く

エントリーシートの内容としてはここまでで十分です。
Kさんが力を入れて取り組んだことによって、当初の課題である「魅力が伝えられないこと」は解決することができました。
しかし、試食会を実施することによって課題解決だけでなく、更にプラスのことがあったようなのでそれが六文目に書かれています。

◇第六文目:結果、従業員の接客に対するモチベーション向上に繋がり、店舗の売上向上にも貢献することができました。

少し残念なのが、アップした売上額が定量的に(数字で)書かれていないことです。
ただ、学生のアルバイトでは売上額の開示がされないこともあるので、「社員から言われた」などの事実があればエントリーシートに書いてもOKです。

更にプラスαを考える

もし字数に余裕がある場合は、経験を通じた学びについて言及できるとベストです。

仮に全く同じ経験をしていたとしても、その経験から学ぶことは、その人の価値観によって異なります。
つまり自分の見方・考え方をアピールすることに繋がります。

◇第七文目:この経験から課題を明らかにし問題解決に向かう行動力の大切さを学びました。

たとえば、私が全く同じ経験をしていたとしたら、感じる学びは下記のようになります。

◇個人的な学び:問題そのものを解決せずとも、課題の解決することはできるということを学びました。

この学びについて解説させていただきます。
当初は「資料を見ない」ことが問題として取り上げられていました。
Kさんは試食会を実施することで、資料を読まなくても良い施策を実施しました。
結局、資料は読んでいないものの当初の課題を解決できたことは非常に面白いと思ったため、私の学びはこのようになりました。

正解はなく、シンプルに自分が感じたことを言語化できると良いですね。

◇【指導後】Kさんのエントリーシート

学生時代に最も力を入れたことは、フードチームのリーダーとして接客スキル向上を図ることです。
私の店舗では、従業員の半数以上がフードに関する資料を見ておらず、お客様に商品の魅力を伝えることができないという課題がありました。
新商品が多い時では1か月15種類以上あり、5,000文字を超える説明資料すべてに目を通すことは時間がかかります。
そこで、従業員向けに次のプロモーションから出る新しいフードの試食会を開催しました。
これによりその商品がどのような味で、どのコーヒーと相性がいいかなどをみんなで考え感想を共有することで、従業員がしっかりと味を伝えられるようになりました。
結果、従業員の接客に対するモチベーション向上に繋がり、店舗の売上向上にも貢献することができました。
この経験から課題を明らかにし問題解決に向かう行動力の大切さを学びました。

まとめ:質問と回答をマスターし、選考通過へ

今まで結論先行型文章の書き方を教わっていない方は、マスターするのに時間がかかります。
ですが時間をかければ必ず書けるようになりますし、就活を通じて文章作成スキルを習得すると社会人になってからも役に立ちます。

よちよち歩きでもキャリアアップできるように、ぜひ取り組んでみてください。

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