
就活で自己分析をしているときや、就職後に転職を考えているときなどキャリアについて悩む時期ありますよね。普段馴染みのないキャリア理論を知ると自分自身を客観視することができ、より納得感を持ったキャリア選択ができます。キャリア理論を知ることで明日からの行動に活かしましょう。
キャリア理論とは
キャリアと聞くと「仕事」や「出世」など働くことにまつわるイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実は、キャリアは働くことだけでなく、生活の中での役割も含まれているのです。たとえば親の介護や子どもの進学、移住などいわゆる「ライフ・キャリア」と一般的に言われるものも広義の「キャリア」に含まれています。具体的な理論だと、心理学や発達論などがありそれぞれ多方面からのアプローチがあります。では、有名かつ実戦に移しやすい理論家をご紹介いたします。
人生は虹のようなもの?
スーパーは「人は成長をしながら、環境の中での役割が変わる」と言っています。それをスーパーは「ライフキャリア・レインボー」と名付け下図を作成しています。つまりライフステージ(発達段階)に応じたライフロール(役割)を一つの図にまてめています。
このレインボーの見方の説明ですが、各色の太さが役割の割合を表しています。たとえば、25歳あたりを見てみると、25歳までは労働者としての役割が大部分を占めていますが、25歳を過ぎると結婚というライフイベントにより家庭人としての役割がも増えます。
一方で、この間も市民ではあるが選挙やボランティアの三角は40代50代に比べるとまだ少ないです。学生としての役割はないですが、まだ親が生きているので少しではありますが子どもとしての役割もあります。
このように年齢における役割をスーパーは提唱し、より役割の大きいところで悩みが多くなることが考えられます。
キャリアプランはもういらない!?
クランボルツさんは最近とても有名なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、彼の理論で「計画的偶発性理論(プランド・ハプンスタンス)」という理論があります。これは、後から考えるとまるで計画されたかのようだが偶発性によってキャリアを選択し好転しているというものです。ではその偶発性はどのようにしたら起こる確率が上がるのかということですが、意識するべきスタンスが5つあります。
- 好奇心(Curiosity):新しい学びの機会を模索する
- 持続性(Persistence):たとえ失敗しても努力し続ける
- 楽観性(Optimism):新しい機会は実行でき達成できるものと考える
- 柔軟性(Flexibility):姿勢や状況を変えることを進んで取り入れる
- 冒険心(Risk-taking):結果がどうなるかわからない場合でも行動することを恐れない
つまり、頭で考えるより最初は抵抗感があることでも挑戦することで新たな偶発性を生むかもしれないということです。就活や転職においても業界や職種を絞りすぎると新たな発見の機会を失ってしまうことがあるため、時期にもよりますが視野を広げてみたほうが長期的なキャリアで考えると良いかもしれません。
なべけんの話
中学から吹奏楽部に入ったのですが、入部の理由は当時仲よかった友人に誘われたからです。
当時は楽譜も読めず楽器の名前も知らず、やっとの思いで覚えたクラリネットという名前を希望楽器に書いたらそのままクラリネット担当になりました。それから吹奏楽にハマり、はじめてから4年後には高校で140人規模の部活の副部長をやるまでになりました。
もともと人前に出るタイプではなかったですが、熱中できることを見つけこのような挑戦をしていました。そして、副部長での失敗談などが原体験となり人の役に立ちたいと思い人材業界で働いています。
もっと知りたい方へおすすめ
私以外の偶発性に関しても多数記載されているのが、クランボルツさん著の『その幸運は偶然ではないんです!』です。
好転した具体例だけでなく、残念ながら好転しなかった例も掲載されておりとてもイメージが湧きやすいです。そして何より、とても読みやすくエピソードが見開き1ページほどでまとめられているので細切れでも読める一冊です。
まとめ
明日から行動するために、普段なかなか学ぶことのないキャリア理論を学びました。学生の方は、これからライフロールが変わる段階にいるためそれへの不安が募り、入社3年目の方は過程を意識したりより役割の多い仕事での悩みが募る時期です。
逆に、悩んでいるのは自分だけではないということでなべけんもこれからのキャリアを模索しているところです。目の前の機会を冒険のように楽しみ一緒にキャリアアップしましょう。